知っている言葉が増えると世界が広がる(大げさなタイトルですが…)
我が家には小学生が二人います。
どのように世の中を認識しているのだろうと時々思います。
世の中のことを認識、認知するために言葉を使うと思います。その言葉の数が小学生の子どもたちと大人とで違うのではないかと思います。
子育てを始めたばかりの頃、次のような本を読んだことがありました。
「3000万語の格差」
たくさんの言葉のシャワーを3歳までに浴びた人は、そうでない人と比べてその後の成長にプラスの差が出たという研究をまとめた本でした。
人間は言葉によって様々な物事を組み立てていくということを意識するようになりました。
かと言って私は口数が多い方ではないです。単語レベルですがなるべく正式名称を使ってその言葉の由来やどんなときに使うのかなどを説明することで子どもたちとの会話を増やすようにしました。
そういった試みの事例の一つを紹介します。
お着替えを促すときに私が、これから着せようと思っている服を手にして、
「これ着よっか」
「あっそういえば『タカハシコレキヨ』っていう人が昔いたんだよね」
「銀行のこととかお金について詳しくて日本のみんなが暮らしやすくなるように仕事をした人みたいだよ」
「これ着よっか」「是清っか」というダジャレです。子どもはダジャレが大好きでこの前、図書館でダジャレの本がありました。
最後の説明のときはポカンとしていましたが、着替えのたびに「タカハシコレキヨ」って言っていました。
そして、ある日、お金の博物館に行きました。そこにはこれまで紙幣の肖像になった人物が紹介されていてそこに「タカハシコレキヨ」も入っていました。
それを見つけた子どもが「あっ!タカハシコレキヨだ!」とうれしそうに教えてくれました。
それまでは「タカハシコレキヨ」という音でしたが、意味のある言葉になった瞬間だと感じました。わずかですが子どもが認識している世界が広くなったと感じました。
他にも、子どもにはわからないかなぁと思う言葉でも正式名称を、なるべく使うようにしています。
リドメックス(皮膚科でもらった塗り薬)
タンパク質
炭水化物
分光プリズム
シリンジ(注射器の本体 )
ワッシャー、ボルト、ナット(組立家具の部品)
などなどです。
他の事例も今後、ご紹介しますね。